キムチ鍋

秋も深まり、だんだんと寒くなってスーパーに湯たんぽやカイロなど冷えた体を温かくする商品が並んでくると、食べたくなるものも温かいものでしょう。その代表的な料理として鍋が挙げられます。鍋は特に難しい料理ではないですし、その名の通り鍋さえ使えば鍋料理です。入れる具と調味料によって鍋レシピは無限に広がります。ご家庭の料理は意外とワンパターンになりがちで、鍋料理もそのひとつかもしれません。ここでは、そんなパターン化したメニューを一新するべく「鍋」のいろいろなレシピをご紹介します。目安量としては2〓3人前になります。
では、今回の鍋料理レシピのご紹介です。
今回ご紹介しますレシピは、「キムチ鍋」です。
キムチと言えば、韓国では毎日の食卓に欠かせないものですが、日本ではそこまで頻繁に食べるものではありません。しかしこのキムチ、実はダイエット効果があると最近注目されています。キムチに入っているトウガラシには、カプサイシンという体内の代謝を良くする成分が含まれていて、それが脂肪を燃焼させるのです。さらに、キムチに入っているにんにくには、アリシンも入っています。アリシンは、糖質をエネルギーへと変えます。キムチを食べると体中がぽかぽかとしてくるのはこのカプサイシンとアリシンの働きによるものだったのです。
では、そんなダイエット効果もあるキムチ鍋を作りましょう。

●キムチ鍋
材料:白菜...200g キムチ...100g 豚肉...200g 木綿豆腐...1丁 長ねぎ...1本 生しいたけ...適量 水...4カップ だし入りみそ...100g ニンニク...小さじ1 コチュジャン...大さじ2 赤トウガラシ...半分
作り方
1、白菜と豚肉を食べやすい大きさに切りましょう。豚肉はバラ肉でもこま切れでもお好きなもので構いません。
2、木綿豆腐も同じように食べやすく切りますが、あまり細かくしないように気をつけてください。少し大きめに切っておくと、鍋から取り出しやすいでしょう。
3、長ねぎは大きめに切り、しいたけは4等分に切りましょう。
4、鍋に水を入れて、そこへ味噌とにんにく、コチュジャンとトウガラシを入れます。にんにくはすりおろしても、細かく切ってもどちらでも構いません。トウガラシは辛いものが苦手な方は入れなくとも構いませんし。入れる場合は細かく切ってから入れてください。
5、すべてが溶けたところで、白菜とキムチと豚肉を加えます。
6、豚肉に火が通ってきましたら、木綿豆腐と長ねぎ、しいたけを入れます。全体に火が通ったら、完成です。
お好みによってここでおろしにんにくをさらに足してもおいしいでしょう。

水炊き

今回ご紹介する鍋料理レシピは、「水炊き」です。今回は鶏がら(粉末)を使いますが、本来は鶏肉をだしで煮たものを水炊きと言います。この水炊きは、もともと福岡の郷土料理として知られています。鶏肉が博多に多く集められ、そこへ中国風の調理法が入ってきたことが始まりとなり、水炊きは別名博多煮とも言われています。鶏肉を食べてから、豆腐や野菜を食べて最後に雑炊で締めくくるという食べ方が正式とされています。鶏肉を食べてから野菜という順番はさておき、最後に雑炊を食べるという締めは今とかわりませんね。
今回ご紹介します鍋料理レシピは、味の主張がそれほど強くないのでさっぱりと食べることができますし、もし残ってしまっても味の変更が可能な鍋です。
では、はじめましょう。

●水炊き
材料:鶏肉(もも)...3枚 白菜...2分の1個 長ねぎ...1本 しいたけ...3個 しめじ...1パック 絹ごし豆腐...1丁 春雨...適量 水...2リットル 鶏がら(粉末)...大さじ3 しょうゆ...大さじ2
作り方
1、まず鶏もも肉を食べやすい大きさに切りましょう。白菜も食べやすい大きさに切り、ねぎは2,3cm位の長さにします。
2、しいたけは半分に切り、しめじは石づき(下の部分)をとっておきましょう。豆腐は食べやすい大きさにして、春雨は熱湯で茹でておきます。
3、鍋に水と鶏もも肉を入れてアクが出てくるまで少し煮ます。アクが出てきたらきれいにとって、そこへ白菜、長ねぎ、しいたけ、しめじを加えます。
4、また少し煮てから、豆腐と春雨を加えて、白菜に火が通ってきたところで、鶏がら、しょうゆを加えます。味見をして少し薄いようなら塩を加えても構いません。
そのまま食べても、ポン酢やゆずこしょうなどで食べてもおいしくいただけるでしょう。

牡蠣ブロッコリー鍋

今回ご紹介する鍋料理レシピは、「牡蠣ブロッコリー鍋」です。牡蠣は、生はもちろんのこと、お吸い物やフライなどでも食されていますが、一体どんな栄養価があるのでしょうか。牡蠣は、たんぱく源でありエネルギー源でもあり滋養にも用いられており、まるで栄養ドリンクのようです。他にも鉄、ビタミンを含んでいますので、貧血予防にもなります。また、成人病に効果的なタウリンも豊富に含んでいます。
そして、今回の鍋料理レシピには栄養価が高いと知られているブロッコリーも加わります。カルシウムや鉄、カロテンを含んでいるブロッコリーは特にくせがないので、どんな料理とも相性は抜群です。
そんな2品が主役の鍋レシピのご紹介、はじめましょう。

●牡蠣ブロッコリー
材料:ブロッコリー...1/2個 牡蠣...100g 長ねぎ...1本 しめじ...50g 白菜...2分の1個 水...1カップ だし入り味噌...50g 砂糖...小さじ2 酒...小さじ2
作り方
1、牡蠣の下処理として、ざるに入れた牡蠣に塩を振り、水で洗って汚れを落としましょう。汚れを落としたら、片栗粉をまぶしておきましょう。身が縮まることを防ぎます。
2、ブロッコリーもあらかじめ茹でておきますが、あとで鍋に入れるので普段より短めに茹でておきます。少し硬い位で丁度良いです。
3、だし入り味噌と砂糖を練り合わせて、そこへ酒を加えて混ぜておきましょう。
4、鍋にすべての具材を入れて、そこへ水と、3、を加えて火にかけましょう。このとき具材の真ん中はあけておいて、そこへ3、を加えます。
5、柔らかくなってきましたら食べ頃です。真ん中の3、とよく混ぜ合わせていただきます。
薄いようなら取り皿に少し味噌を置いて食べてもおいしくいただけます。

モツ鍋

今回ご紹介する鍋料理レシピは、「モツ鍋」です。今回は、モツとキャベツ、そしてニラを加えた鍋を作ります。この3品を使う理由としては、実はとても栄養がある食べ物だからです。まずモツには、必須アミノ酸が多く含まれています。必須アミノ酸とは、人の体の2割がアミノ酸でできているということもあり、その名の通り人間の体に必須なものです。プラス、モツにはコラーゲンも多く含まれていて、美容に最適です。それからキャベツにはビタミンが、ニラには硫化アリルが含まれています。硫化アリルとは、肉などの生臭さを取ってくれるだけではなく、消化液の分泌も促してくれる作用もあります。
このように今回の鍋料理レシピには、体に良い成分の食べ物が使われていまして、おいしいだけではなく体にも嬉しいレシピとなっています。モツの弾力ある歯ごたえを楽しみながら、流行りの脳トレゲームだけではなく、食事で脳を鍛えましょう。
では、はじめましょう。

●モツ鍋
材料:モツ(下処理済みのもの)...500g キャベツ...2分の1個 ニラ...ひと束 玉ねぎ...2分の1個 しめじ...50g 長ねぎ...1本 もやし...適量 豆腐...2分の1丁 にんにく...お好みの量 だし入り味噌...大さじ5 豆板醤...小さじ2分の1 料理酒...30cc みりん...50cc 水...500cc
作り方
1、モツは下処理済みのものを使いますが、臭みが気になるようでしたら一度湯通しをしてください。キャベツ、ニラ、しめじ、玉ねぎ、長ねぎは食べやすい大きさに切りましょう。
2、もやしはひげを取り、にんにくはみじん切りにしておきます。
3、鍋に水を入れて、沸騰したところで、みじん切りにしておいたにんにくと玉ねぎを加えます。
4、味噌、豆板醤、料理酒、みりんを加えてよく混ぜたら、ここで味見をしてください。味が薄いようでしたら、それぞれの調味料をさらに足してください。
5、少し濃いめのスープが出来たら、キャベツ、しめじ、豆腐ともやしを入れて煮込みます。
全体に味が入ったところで、ねぎを入れて、でき上がりです。

カレー鍋

今回ご紹介します料理レシピは、「カレー鍋」です。カレーと言えば、大人も子供も大好きな人気メニューです。特に寒い季節は、あの辛さが体をポカポカと温めてくれて、まるでカイロのような食べ物です。そんなカレーを実は鍋にしてもおいしく食べられるのです。とろけるチーズをかけると辛味にマイルドさも加わり、いつものカレーとはまた違った味わいで野菜までおいしく食べることができます。
辛味スパイスがたくさん入っているカレー粉とカレールウを使った、今回の鍋料理レシピ。冷え性の方にもちょっと肥満気味な方にもおススメしたい一品です。もちろんそうではない方にもおいしくいただけるカレー鍋をぜひ覚えてください。
では、はじめましょう。

●カレー鍋
材料:白菜...4分の1個 長ねぎ...1本 しめじ...50g しいたけ...3〓4個 パセリ...少々 鶏肉(もも)...100g ウインナー...3本 木綿豆腐...2分の1丁 水...400cc 固形カレールウ...1かけ カレー粉...適量 コンソメの素...1個 とろけるチーズ...適量
作り方
1、まず白菜、長ねぎを食べやすい大きさに切りましょう。しめじは石づきをとりいくつかに分けて、しいたけは半分に切りましょう。鶏肉も同じように食べやすい大きさに切っておきます。このとき、鶏肉を少し炒めておくと鍋に香ばしさが出ますのでおすすめです。
2、ウインナーには切り込みを入れて味を出しやすくしておきます。
3、次に、鍋に水と、固形コンソメを入れて、溶けてきたらそこへカレーのルウを入れましょう。コンソメとカレールウが溶けたら、そこへカレー粉を加えます。カレー粉はお好みの量を加えてください。少し濃いめの味で構いません。
4、そこへ、鶏肉とウインナー、白菜を入れて煮込みます。火が通ったら、しめじ、しいたけ、木綿豆腐、白菜を加えて再び煮込みます。
5、最後パセリをちらし、お好みでとろけるチーズを加えれば完成です。

餃子鍋

今回ご紹介します鍋料理レシピは、「餃子鍋」です。餃子と言えば、フライパンでカリカリに焼いて専用だれにつけて食べるということが一般的です。しかし、この餃子、実は鍋に入れてもおいしくいただけるのです。鍋に入れると、普段はカリカリの餃子の皮が弾力のあるモチモチとした食感に変わり、いつもとは違ったおいしさで楽しませてくれるのです。
今回の鍋料理レシピでは、市販の餃子を使いますがご家庭で餃子を手作りするところからはじめれば一層おいしい鍋が出来上がること間違いなしでしょう。休日に家族みんなで餃子作り。半分焼いて、半分鍋に入れるという食べ方もよいのではないでしょうか。
では、はじめましょう。

●餃子鍋
材料:餃子(市販のもの)...食べきれる分量 中華スープ...800cc 長ねぎ...1本 ニラ...半束 しょうが...少々 白菜...4分の1個 しいたけまたはしめじ...適量 料理酒...100cc 塩コショウ...少々
作り方
1、餃子はあらかじめ茹でておきますが、あとから鍋で煮込みますのでさっとでかまいません。
2、白菜、ニラ、しいたけまたはしめじを食べやすい大きさに切ります。長ねぎは大きめにきり、しょうがはみじん切りにしておきます。
3、鍋に中華スープと料理酒、しょうが、塩コショウを入れて味を調えます。
4、味が調いましたらそこへ、白菜、ニラ、しいたけまたはしめじ、長ねぎを加えて煮込みます。
5、鍋の具材に火が通ってきたら、餃子を加えて完成です。

豆乳ごま鍋

今回ご紹介します鍋料理レシピは、「豆乳ごま鍋」です。豆乳のまろやかさの中にごまの香ばしさも入り、とてもヘルシーな鍋です。大豆からできている豆乳ですが、豆乳には女性ホルモンに似た成分が含まれていたり、血糖値や血圧を下げる働きがあったり、腸内清掃の働きもします。この他にも多くの働きと栄養成分が含まれている豆乳は、女性だけではなくご家族皆様にぜひ召し上がっていただきたい食品です。今回の鍋料理レシピでは、そこへごまを加えます。ごまは、若返りの効果があるといわれている食品です。
そんな体に良い豆乳とごまが入っている鍋料理レシピを、ぜひこの機会に覚えてください。
では、はじめましょう。

●ごま豆乳鍋
材料:すりごま...大さじ5 水...1カップ 豆乳...4カップ 鶏がらの素(粉末)...小さじ3 にんにく...お好みの量 鶏肉...200g 白菜...4分の1個 大根...2分の1本 長ねぎ...1本 しめじ...適量 人参...適量
作り方
1、白菜、長ねぎ、しめじ、鶏肉を食べやすい大きさに切っておきます。にんにくは細かく刻むかすりおろしてください。大根と人参は、皮をむく要領で薄くスライスしておきます。ピーラーを使うと便利でしょう。
2、鍋に水、豆乳、鶏がらの素、にんにくを入れて弱火にかけます。かき混ぜながら沸騰するまで待ちましょう。
3、沸騰したところで、白菜、長ねぎ、しめじ、鶏肉、大根、人参を入れて煮込みます。
4、全体に火が通ったら、あとはごまを振りかけて完成です。